“ママ振り”の短い帯でも華やかに!

着物 着付け

着物の着付けの講習会へ行ってきました。一年を通して、その時期、時期で講習内容が変わって行きます。

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一番の基本、体型補正

まず一番の基本で重要な事は着物を着せる前の段階の体型補正です。人それぞれ体型が異なりますので着崩れしない為には必須な事になります。

洋服の場合は細く、くびれたウエストだとスタイルが良くカッコイイのですが着物だと凹凸は着崩れの原因に成ってしまうのでズンドウになる様に補正しなければなりません。

くびれたウエストにタオルを巻いたり、窪んだ所にコットン(綿花)を乗せる等して凹凸を平らに埋めていきます。

最後に綺麗な仕上がりの為には表面からでは見えない所の下ごしらえが大事になってきます。

一年を通してシーズン毎で講習内容は変化します。春の卒業シーズンにでは袴の着付け、夏の暑い頃には浴衣、半幅帯(浴衣の為の帯)の着付け、秋の婚礼シーズンでは留袖の着付け、年末に近づくと来年の成人式へ向けての振袖の着付けと、アッという間に1年が過ぎていきます。

 

今回のテーマは”ママ振り”の着付け

 

今回、受講したのは時期的にも振袖の着付けでテーマは“ママ振り”を着せる為の勉強でした。

“ママ振り”の着付けとは御母様が若い時に着た振袖を、お嬢様が気に入られて着る場合です。

勿論、最近の振袖と何ら変わらず着物の場合は流行り廃り無く全く違和感なく着て頂けます。

 

ただ、一つの違いは現代の帯に比べて昔の帯は丈が短い場合が多いのです。昔は現代ほど凝った結び方はしなかったので、そこまでの丈の長さは必要が無かったのです。

丈の短かめの帯を如何に現代風に凝った帯結びに仕上げられるか!という事が鍵になります。

 

振袖について

江戸時代の始めに振袖という言葉が使われ始めました。当時は子供から18歳以下の未婚女性しか着れませんでした。

振袖の長い袖は若さの特権となり、未婚女性の第一礼装としては振袖は最も格の高い着物です。

若さを誇る振袖の長い袖ですが”大振袖”(長さが足のくるぶし迄、届く)、”中振袖”(袖の長さがふくらはぎ位まで届く)、”小振袖”(袖丈が75〜86センチ位)の3つに分類できます。

どの袖の長さを着るかは着る方の身長とのバランスで決めると良いと思います。

以前、振袖の予約を頂き着付けをさせて頂いた折に、その方、御本人の着物では無かったらしく身長の割に袖が長過ぎて床を引きずる形になり困ってしまった苦い経験があります。

多分、本当の持ち主の方が背が高いのだろうと推測できます。

どうしようも無く袖の付け根の部分を、たくし上げる様に針で縫いこんで誤魔化し冷や汗を、かいた思い出があります。

 

成人式や花嫁さんのお色直し等は大振袖で、御茶会の初釜やパーティの席等では小振袖や中振袖が、ふさわしいと思います。

 

帯結びも色々とありますが、又、これも大事な事は体型により似合う帯結びは人、それぞれ違います。

身長の高い低い、体つきが細っそりなのかドッシリなのか背中の面積は大きいかどうか等により

、お客様に一番似合う結び方を提供していきます。

 

今回のテーマの帯結び

今回の講習会で習った帯結び

丈の短い帯(ママ振りの帯)でも現代的に華やかに結べる様に!

 

着物の布地の素材について

洋服でも布地は様々な素材が有る様に着物や帯に於いても又、然りです。

振り袖や留袖の様な一番、格の高い着物は第一礼装と呼ばれています。

第一礼装の場合は通常、“柔らかもの”と呼ばれて古来より絹の素材が一般的でした。

しかし現代ではコスト的な事もあり絹では無く化学繊維(ポリエステル)の素材が多く出回ってきました。

一般的に多くの方々が当てはまりますが、あまり着物に詳しく無く、見た目が自身の好みの色、柄であれば買い易い価格設定になっている物を都合良く購入されたりします。

帯に於いても素材により、締め易さ、形を作り易さは、それぞれ!

帯でも然りで正絹、化繊(ポリエステル)と様々です。価値観、経済事情も人それぞれなので自身に見合った物を選んで頂ければ良いと思います。

 

着物を着せた経験のある方なら分かるのですが、絹の着物だと、かなり着せやすく着物、自らが人体にまとわりつく様な感じで馴染みやすく、シットリ感があり綺麗なシルエットを作りやすいのも事実です。

どうしても化繊(ポリエステル)の素材になると身体に馴染みにくく、綺麗なシルエットが作り難くなります。

帯を胴に巻き付ける場合、絹の素材であればシッカリと締まりが良く着崩れを防ぎやすくなります。そうで無い場合は締めても締まりが悪く戻ろう戻ろうとする力が強く働きます。

 

帯結びに於いても絹の場合だと“ヒダ”の折り目も付け易く綺麗に形付けられますが、そうで無い場合は、ヒダを折っても元に戻る力が強く、綺麗にヒダを形付けるのに一苦労する事になります。

美容師である以上、着崩れさせてはならない!!

着付けを依頼された場合、私達、美容師は、御客様の価値観で選ばれた着物が、どの様な着物なのか当日まで分かりません。如何なる着物であったとしても、技術料金を頂く以上、御客様が着物を脱ぐ時まで、着崩れを避けなければなりません。

後日、お会いした時に「先日は着崩れしてしまいました!」と言われるのは美容師としてはとても耐え難い事なので、どんな条件の着物であろうと「先日は全然、着崩れもせずに有難う!」と笑顔になって頂かなければなりません。

着付けが終わり笑顔になった御客様を 「行ってってらっしゃい!」と見送る時は、やっぱり美容師になって良かったな!と喜びを感じる瞬間です。

これからも、もっともっとお客様に笑顔になって頂く為に頑張って行きたいと思います!!

 

 

 

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